Another Time Another Placeのレビュー
正統派男性ジャズ・ヴォーカリスト
ヴォーカルというパードほど、個人の趣味の違いが出るものは他にないと思います。上手いと思うけど好きじゃないとか。ケビン・マホガニーのボーカルスタイルは自然で、人間味がある。どこにもムリがない。時として正確すぎるピッチや完全過ぎて非の打ち所がなく、なんだか逆にほっとできない歌手もいますが、ケビンのヴォーカルは原曲の持つ魅力を壊さず、自然に歌うことで曲のイメージをふくらませてる感じです。当アルバムでは4曲目の”グッバイ・ポークパイ・ハット”と7曲目の”インザウィースモールアワー”がお勧めです。

ただ、朴訥とした声と歌い方に温かみはあるんだけど、正直、上手いボーカリストではないんですね。特にスキャットは下手糞なので、やらないほうが良いと思います。リスナーによって評価が分かれる歌手ですね。
選曲のセンスは良くて、パット・メセニーやチャーリー・パーカーのナンバーも歌ってます。近所の優しい叔父さんが歌ってるみたいな感じの人なので、スローな曲に味わいがありますね。本当は3.5点をつけたい。